●●● 談話会 ●●● |
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定理(Auslander, 1971) 有限表現型有限次元多元環Λの森田同値類全体と、大域次元が2以下でdominant次元が2以上の有限次元多元環Γの森田同値類全体の間に、一対一対応が存在する。対応はΛに対して、全ての直既約Λ-加群の直和をMとした時、Γ:=End_Λ(M)により与えられる。
この定理の類似として、大域次元がn以下でdominant次元がn以上の多元環を考察すると、有限表現型多元環の代わりに(n-1)-クラスター傾加群と呼ばれる対象が出現する。2-クラスター傾加群は、Fomin-Zelevinskyのクラスター多元環の圏論化を与えるものとして盛んに調べられている。またn次元Gorenstein環上の(n-1)-クラスター傾加群からは、n次元のCalabi-Yau多元環が得られる。