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広島複素解析セミナー
Hiroshima Complex Analysis Seminar
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2013年度
第5回
- (同日同部屋で16:30より広島数理解析セミナーがあるため,いつもと時間帯が異なります)
- 日時: 11月29日(金)15:00 - 16:00
- 場所: 広島大学理学部B棟707教室
- 講演者: 岩尾 慎介 氏 (青山学院大学)
- 題目: 半無限超離散KdV方程式と、特異トロピカル曲線
- 要旨:
- 超離散可積分系とは、
離散KdV方程式などの離散可積分方程式から、
超離散化という極限操作を用いて得られる
力学系のことである。
ある種の可積分系に対しては、
システムそのものだけでなく、
可積分系の背後にある幾何学的情報も
超離散化することができる。
本講演では、
一番基本的な周期箱玉系と、
その幾何学的情報をもつ
トロピカル曲線の関係を説明する。
時間があれば、
境界条件を半無限系に変えたときに現れる
「特異トロピカル曲線」についても説明する。
第4回
- 日時: 11月1日(金)16:30 - 17:30
- 場所: 広島大学理学部B棟707教室
- 講演者: 澤野 嘉宏 氏 (首都大学東京)
- 題目: An introduction to function spaces on Rn
- 要旨:
- This is a small discussion of function spaces on Rn.
The speaker will present a recent result after giving an introduction
to function spaces on Rn. The main topic will
be decompositon methods of functions.
第3回
- 日時: 8月2日(金)16:30 - 17:30
- 場所: 広島大学理学部B棟707教室
- 講演者: 田中 清喜 氏 (大阪市立大学)
- 題目: 調和Bergman空間上のToeplitz作用素
- 要旨:
- 2乗可積分な調和函数全体の空間は調和Bergman空間と呼ばれ,再生核Hilbert空間であることが知られている。
本講演では,調和Bergman函数に対して表現公式を与え,応用として調和Bergman空間上のToeplitz作用素が
Schatten classに属するための条件を与える。
第2回
- (同日B707教室で広島仙台整数論集会があるため,いつもと会場が異なります)
- 日時: 7月19日(金)16:00 - 17:30
- 場所: 広島大学理学部B棟701教室
- 講演者: 相川 弘明 氏 (北海道大学)
- 題目: 熱核の評価と境界ハルナック原理 --- 容量的幅による統一的方法
- 要旨:
- 熱方程式の解は熱核の積分で与えられる。
したがって熱核をよく理解することが大切である。
具体的な熱核の表示はきわめて限られた領域に対してのみわかっている。
一般の領域に対しては熱核の詳しい評価(境界近くでの)が重要である。
調和関数に対しても状況は同じで,調和関数はGreen関数で表示されるが,Green関数の具体的な形は限られた領域のみにしかわかっておらず,
その評価が大切である。これは境界ハルナック原理で記述される。
この講演では熱核の評価と境界ハルナック原理が容量的幅と箱議論によって統一的に導かれることを示す。
第1回
- (同日同部屋で16:30より広島数理解析セミナーがあるため,いつもと時間帯が異なります)
- 日時: 6月7日(金)15:00 - 16:00
- 場所: 広島大学理学部B棟707教室
- 講演者: 大野 貴雄 氏 (大分大学)
- 題目: 変動指数をもつ関数空間におけるSobolevの不等式
- 要旨:
- Sobolevの不等式は,ある種の楕円型偏微分方程式の解の存在や解の性質を研究する上でとても有用なツールである。本講演では,近年注目を集めている変動指数をもつSobolev空間(従来のSobolev空間の指数が定数指数ではなく関数指数である関数空間)におけるSobolevの不等式について紹介する。また,上記の話題に関する発展的な内容についても簡単に紹介したい。
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Last update: Nov 11, 2013
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