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広島複素解析セミナー
Hiroshima Complex Analysis Seminar
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2006年度
- 日時 : 3月7日(水)16:30 - 18:00
- 場所 : 広島大学理学部 B707教室
- 講演者 : 藤村 雅代 氏(防衛大学校)
- 講演題目: The moduli space of polynomial maps and surjectivity
of multiplier representation
- 講演要旨:
- n 次多項式のアフィン共役類全体を n 次のモジュライ空間という。
この空間に対する不動点での multiplier を用いた乗数表現について、
2002年の RIMS 研究集会「複素力学系とその周辺」での講演内容およびその前後に得られた結果を解説する。
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- 日時 : 2月9日(金)16:30 - 18:00
- 場所 : 広島大学理学部 B707教室
- 講演者 : Haseo Ki 氏(Yonsei University)
- 講演題目: The zeros of the derivative of the Riemann zeta function near the critical line
- 講演要旨:
- We study the horizontal behavior of zeros of the derivative of the Riemann
zeta function near the critical line. We reformulate the Soundararajan's conjecture.
We also give an equivalent condition that zeros of the derivative of the Riemann zeta function are arbitrarily close to the critical line.
- 掲示用pdfファイル
12月はFinland-Japan Joint Seminar on Analysisのため休み.
- 日時 : 11月29日(水)16:30 - 18:00
- 場所 : 広島大学理学部 B707教室
- 講演者 : 川平 友規 氏 (名古屋大・多元)
- 講演題目: 同時線形化と複素力学系への応用
- 講演要旨:
- 近年上田氏(京大)はAbel方程式とSchroeder方程式を解析的に結びつける同時線形化定理を証明した.
この講演では,まず上田氏による証明の概略と講演者による別証明(定理のマイルドな拡張を含む)を解説し,さらにその応用として,双曲的2次多項式による1次元複素力学系の退化と分岐を連続的に記述する方法を述べる.
ふつう双曲的2次多項式の退化は擬等角変形の極限として扱われるが,この方法では擬等角写像を一切用いないことが特徴である.
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10月は第10回実・複素解析セミナーのため休み.
- 日時 : 9月28日(木)15:00 - 16:30
- 場所 : 広島大学総合科学部 C808教室
- 講演者 : 増本 誠 氏(山口大・理)
- 講演題目: Once-holed tori embedded in Riemann surfaces
- 講演要旨:
- 種数正のリーマン面に埋め込まれる,種数1,境界成分の数が1のリーマン面が作るある種の空間について考察する.
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- 日時 : 7月14日(金)15:00 - 18:00
- 場所 : 広島大学理学部 B702教室
- 第1講演: 15:00 - 16:10
- 講演者 : Galina Filipuk 氏(Belarus, 熊本大・理)
- 講演題目: On middle convolution for Fuchsian systems
- 講演要旨:
- Middle convolution is an operation for Fuchsian systems of
differential equations which preserves rigidity (and, hence, the number of
accessory parameters) but changes the rank and monodromy group. In the talk
I explain the algorithm of Dettweiler and Reiter who generalized the Katz
middle convolution functor. The sixth Painleve equation describes monodromy
preserving deformations of the rank 2 Fuchsian system with four
singularities on the projective line. The Okamoto birational transformation
can be derived after applying the algorithm. Finally I briefly discuss the
invariance of deformation equation under middle convolution based on joint
work with Y.Haraoka.
- 第2講演: 16:30 - 18:00
- 講演者 : 竹村 剛一 氏 (横浜市立大学)
- 講演題目: Heun equation and Darboux transformation
- 講演要旨:
- ホインの微分方程式とは、リーマン球面上の4点を確定特異点にもつ2階線形常微分方程式の標準形である。3点に確定特異点をもつものの標準形は超幾何微分方程式であり、解のモノドロミーなどいろいろなことが分かっているが、ホインの微分方程式では解のようすはあまりわかっていない。講演においては、ホインの微分方程式について概観し、ホイン多項式と呼ばれる特殊解とダルブー変換との関係を論じる。これにより、モノドロミーが等しくなるホインの微分方程式の対たちが導出される。また、可能であれば有限帯ポテンシャルとの関係についても論じる。
- 掲示用pdfファイル
- 日時 : 6月16日(金)16:30 - 18:00
- 場所 : 広島大学理学部 B702教室(部屋は当日変更の可能性あり)
- 講演者 : 渡部 拓也 氏(東北大学大学院理学研究科)
- 講演題目: 2準位断熱遷移問題へのexact WKB法の応用
- 講演要旨:
- 実対称な 2×2 行列をハミルトニアンとする時間依存シュレディンガー方程式を考える.エネルギー(固有値)が実交差点を持たない場合において,断熱パラメータとそのエネルギーギャップを表すパラメータを同時に0に近づけたときの遷移確率の漸近挙動を調べる.特に遷移確率を特徴付けるエネルギーの複素交差点(変わり点)が複数存在し,それぞれがエネルギーギャップを表す漸近パラメータとともにある実の一点に集積する場合について得られた結果を紹介する.
講演では,この断熱遷移問題へのexact WKB法の応用を述べ,遷移確率の漸近挙動に対する2つのパラメータ間の相互関係をStokes幾何の立場から説明する.
- 掲示用pdfファイル
- 日時 : 5月12日(金) 16:30 - 18:00
- 場所 : 広島大学理学部 B707教室
- 講演者 : 松崎 克彦 氏(岡山大学大学院自然科学研究科)
- 講演題目: フックス群の収束型・発散型判定法
- 講演要旨:
- フックス群は,ポアンカレ級数が収束指数で
収束するとき収束型,発散するとき発散型であるという.
有限生成フックス群が発散型であることはよく知られているが,
それ以外のものについての(直接的な)判定条件はあまりない.
この講演ではひとつの判定法を与え,その応用について述べる.
- 掲示用pdfファイル
過去のセミナー
2004年度
2005年度
Tips
広島大学へ
時刻表各種 広島大学経済学部のページ
こちらもご参照下さい.
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JR西条駅
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JR山陽本線・西条駅からバスが便利です。
バス時刻表 JR西条駅→広島大学,
広島大学→JR西条駅
なお、東京・大阪方面から西条に来る場合は、新幹線で広島まで行ってから、
在来線で西条まで戻るのが時間的には有利です。新幹線の福山で降りて、
そこから在来線に乗り換えると料金は700円から1000円ほど安くなりますが、時間は30分ほど余分にかかります。
その場合、福山に停車する「のぞみ」を利用するのがベストです。
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新幹線・東広島駅
- ここから広島大学に行ってくれる直通バスは朝3本だけと非常に少ないですが、
タイミングが合えば結構便利かもしれません
(バス時刻表)。
ただ、このバスは土・日や祝日は運行されないので注意が必要です。
バスの時間を逃すと、あとは2000円くらい払ってタクシーを使うか、一旦JR西条駅までバスで行き、
そこからさらにバスで広島大学まで行くということになります。
以前はこのルートは非常に不便でしたが,一部「のぞみ」が福山に停車するようになり,乗り継ぎが
非常に便利になりました.とにかく短時間で広島大学に到着したい場合はこのコースをお薦めします.
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広島空港
- 空港から直接広島大学に行く公共交通機関はありません。普通は空港からJR白市駅行きのバスに乗り、
白市からJR山陽本線で2駅行くとJR西条駅、そこからは上と同様にして広島大学にバスで行くことになります。
裏技として、呉行きのバスに乗り、そこで空港から最初のバス停である「水源地前」というバス停で下車
(所要時間約30分)すると、そこからサイエンスパークという工業団地を抜けて広島大学までたどり着けます。
ただ、キャンパスが広いので、理学部までだと歩いて40分はかかるでしょう。
もちろんバス停からタクシーを呼ぶという手もあります。
空港からのバスについてはこちらが便利です。
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広島バスセンター
- JR広島駅からは少し遠くて、これは市の中心地である紙屋町の広島そごうの横にあります。
文字通り、広島を発着する高速バスの拠点となっていますので、
長距離バスを使う方はこちらからのアクセスが便利でしょう。
広島大学まで直通のバスが1時間に1本くらいの割で出ています。
詳しくはこちらをご覧下さい。
なお、大学の生協には率の良い往復割引切符が売られています。バスセンターにもあると
思いますが未確認。
鉄道の接続やルート検索
理学部へ
理学部の建物は広島大学のキャンパスの大体、東北角に位置しています。バス停に関しては、
来るときは「広大中央口」、去るときは「山中池」を使うのが効率的です。ただし時間帯によっては
山中池の時点でかなり混み合いますので、ゆっくり座りたい方は「広大中央口」から乗ってぐるっと
キャンパスを一周されるのがいいでしょう。詳しくは
理学部のページや
キャンパスマップをご覧下さい。
B707へ
初心者には理学部の建物の入り口が分かりにくいので注意が必要です。
A棟とC棟をB棟がつなぐようにH形の構造をしています。
その各継ぎ目にエレベータが設置してありますのでそれを利用して7階までおいで下さい。
7階のHのちょうど真ん中辺りに会場となる部屋があります。
基本的には建物のどこの入り口からでも入れますが、
理学部の正面玄関(学生への掲示がたくさん張り出してあるピロティがあり、E棟にあります)
からはルートを見いだしにくいと思いますので、それ以外の進入路をお探し下さい。
ちなみに、斜面に建てられているのでC棟の基部は1階でA棟の基部は0階となっており、
その点でもややこしい構造になっています。
宿泊に関する情報
東広島市の天気
広島複素解析セミナーでは,複素解析学や,ポテンシャル論・力学系理論・
複素領域における微分方程式論など,その関連分野に関して,学内外から
講演者を招き,当面は毎月一度の第二水曜日に定期的に開催いたします.
聴講は自由ですが,講演の申し込みや講演者の推薦などにつきましては,
以下の世話人のいずれかに連絡して下さいますようお願いいたします.
(SPAM対策のため,全員のメールアドレスをここに公開することはしませんが,
そのかわりに理学研究科内の連絡先を仮の代表として公開しておきます.)
世話人
- 柴 雅和 広島大学大学院工学研究科
- 下村 哲 広島大学大学院教育学研究科
- 須川 敏幸 広島大学大学院理学研究科
- 水田 義弘 広島大学総合科学部数理情報科学講座
- 吉野 正史 広島大学大学院理学研究科
連絡先
739-8526 広島県東広島市鏡山1-3-1
広島大学大学院理学研究科数学教室
電話(数学事務室)082-424-7350, FAX 082-424-0710
(市外局番が2004年2月より変更になりました.広島市と同じですが,
広島市は市外扱いとなりますのでご注意下さい.)
須川 敏幸
(sugawa@math.sci.hiroshima-u.ac.jp)
吉野 正史
(yoshino@math.sci.hiroshima-u.ac.jp)
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