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総合演習 (2008年度後期)
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平成20年度 (2008年度) 後期,
水曜日 1・2 時限 (08:45--10:30) 開講.
数学科 3 年生対象.
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学生が教育問題とか環境問題について調べてきて発表する.
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初日に行ったガイダンスの資料:
pdf (22KB)
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シラバスに記載した授業の目標:
人類に共通する課題または我が国社会全体に関わる課題に関する分析・検討,
並びにそれらの課題について生徒を指導するための方法・技術を考える.
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10/22(前半):
「温暖化とオゾン層破壊について」
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10/22(後半):
「地球温暖化とは ---温室効果ガスに注目して---」
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10/29(前半):
「地球温暖化と二酸化炭素」
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10/29(後半):
「子どもの体力低下について」
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11/12(前半):
「生徒の数学への関心と授業展開」
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11/12(後半):
「いじめについて」
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11/19(前半):
「ゆとり教育について」
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11/19(後半):
「高齢化社会」
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11/26(前半):
「年金問題」
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11/26(後半):
「砂漠化について」
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12/03(前半):
「数学の学力低下について」
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12/03(後半):
「少子化問題について」
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12/10(前半):
「水質汚染について考えてみよう」
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12/10(後半):
「エネルギー問題 --- Methane hydrade」
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12/17(前半):
「豊かな生活がもたらした問題」
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12/17(後半):
「エネルギー問題 --- 原子力 = 未来の電気?」
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01/14(前半):
「ハイブリッドカーでエコしようよ」
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01/14(後半):
「発展途上国における水問題」
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01/21(前半):
「ポスドク問題」
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この科目は,
「人類に共通する課題または我が国社会全体に関わる課題に関する分析・検討,
並びにそれらの課題について生徒を指導するための方法・技術を考える」
ということを目的とした教職専門科目です.
そのために, 学生による発表と討論を行いました.
学生の発表は, 全体としてよく準備されていて,
また発表に関する質問や討論も予想以上に活発に行われていました.
特に興味深かった発表として,
実際にある中学校で行われている授業の取り組みについて電話取材を行ったもの
(取材を元にして, その方法の成果と問題点について論じた),
子どもの体力低下のデータを検証する際に同じテストを自分達でもやってみたもの,
などがありました.
聞いていて面白い発表が多く, 楽しませて頂きました.
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この授業は数学科の授業なので, また担当者の趣味もあって,
人類に共通する課題または我が国社会全体に関わる課題について
「数学的に考える」
ということを意識しました.
具体的には, 何かの問題を考えるときに,
数学と同じように定義・定理・証明という順番で考えてみましょう, ということです.
まずは, 問題を解決してどういう状態にしたいのか,
目的を設定する必要があります (これが定義).
次に, 問題を解決する方法を提案します (これが定理の主張).
最後に, その方法が有効かどうかを検証する必要があります (これが証明).
有効であるかどうかは, 定義 (目的) に従って確かめなくてはなりません.
こういう考え方をすると,
いろんなことが整理されて良いと個人的には思います.
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成績は, 発表点と出席点と質問点によって付けました.