2024年度金曜セミナー@対面(理A202) or オンライン


次回の金曜セミナー

  • 第5回

    日時:2024年6月28日 15:00~

    講演者 伊森 晋平 氏(広島大)

    講演題目:高次元線形回帰モデルにおける収束レートに関する研究

    講演内容:高次元線形回帰モデルにおける主要な問題の一つは,回帰係数や良い推定量や目的変数の良い予測値を構築することにある.これらの良さの尺度としてターゲットとなる量への収束レートを考える.本発表では,回帰係数に弱スパース性を仮定した場合の minimax レートについて概説し,共変量シフトや外れ値が生じる状況など,通常の高次元線形回帰モデルで考えられているものとは異なる状況における収束レートについて考察を述べる.


  • 今後の金曜セミナー

  • 第6回

    日時:2024年7月26日 15:00~

    講演者 山田 宏 氏(広島大)

    講演題目:Seasonal Autocorrelation and Spectral Graph Theory

    講演内容:The sum of squared first differences, as in the von Neumann ratio and the Durbin-Watson statistic, can be represented as the quadratic form of a graph Laplacian. Similarly, the sum of squared seasonal differences, which is used to measure seasonal autocorrelation and to represent a Matheron's classical variogram estimator, can also be represented as the quadratic form of a graph Laplacian. The eigenvalues of the former graph Laplacian are well known. What about the eigenvalues of the second graph Laplacian? Actually, they are known. In this paper, after reviewing them, we provide intuitive commentaries on the results using notions from spectral graph theory. We then use them to establish some properties of the seasonal version of the von Neumann ratio.

  • 第7回

    日時:2024年10月4日 15:00~

    講演者 鬼塚 貴広 氏(広島大)

    講演題目:TBA

    講演内容:TBA

  • 第8回

    日時:2024年10月18日 15:00~

    講演者 小田 凌也 氏(広島大)

    講演題目:TBA

    講演内容:TBA


  • これまでの金曜セミナー

  • 第1回

    日時:2024年4月26日 15:00~

    講演者:橋本 真太郎 氏(広島大・先進理工)

    講演題目:Robust Bayesian inference for accelerated failure time models

    講演内容:外れ値などに代表されるデータの異質性は生存時間解析における推測結果に大きな影響を及ぼす。本発表では,パラメトリックな生存時間モデルである Accelerated Failure Time (AFT) モデルのロバストなベイズ推定について考える。特に,ガンマ分布の尺度混合に基づく生存時間に関する新たな確率分布のクラスを導入し,パラメータの事後分布のロバスト性について議論する。提案モデルの一般化ガンマ分布への拡張についても時間が許せば触れることにする。

  • 第2回

    日時:2024年5月17日 15:00~

    講演者:入江 薫 氏(東京大学大学院経済学研究科)

    講演題目:ゼロ過剰ボラティリティモデルによる消費者物価指数の分析

    講演内容:マクロ時系列分析の分野において、消費者物価指数の分析は伝統的にボラティリティモデルによって行われてきた。一方で、財・サービスの分類ごとに算出される個別の物価指数においては、価格が変化しなかった期間の指数(変化率)が厳密にゼロになるため、そのまま当該モデルを適用するとボラティリティを過少に推定するおそれがある。本研究では正の確率でゼロを生成する構造(ゼロ過剰性)をボラティリティモデルに導入し、分類毎の指数の分析に応用する。ゼロ過剰性は動的ロジットモデルによって表現され、推定にはポリア・ガンマ拡大法を用いた効率的なギブス・サンプラーが用いられる。講演にあたっては、研究で用いる基本的なモデルと計算手法として、動的線形モデル、ボラティリティモデル、ポリア・ガンマ分布と二項尤度のデータ拡大についても概説する。本研究はGeonhee Han氏との共同研究である。

  • 第3回

    日時:2024年5月31日 15:00~

    講演者 小野 真彦 氏(広島大)

    講演題目:成長関数推定におけるパラメータ探索範囲の縮小

    講演内容:生物の成長を予測することは応用上非常に重要なことであり,その際は成長関数を用いた成長曲線モデルを用いるのが一般的である.成長曲線モデルを用いた解析においては成長関数の最小二乗法を用いたパラメータ推定が必要である.しかし,成長曲線モデルの残差平方和がパラメータに関する凸関数でないことから最小化問題の局所解が複数存在し,得られる推定値がどの局所解に収束するかが初期値に依存するという問題が発生する.そこで本発表ではパラメータ推定における探索範囲を縮めた残差平方和の最小化アルゴリズムを提案する.本研究は,札幌医科大学の加茂先生と広島大学の栁原先生との共同研究である.

  • 第4回

    日時:2024年6月14日 15:00~

    講演者 栁原 宏和 氏(広島大)

    講演題目:MCp規準の拡張可能性

    講演内容:Mallows (1973) により提案された,標準化予測平均二乗誤差に基づくリスク関数の推定量であるCp 規準は,重回帰モデルの変数選択規準として現在も広く用いられている.しかしながら,Cp規準はリスク関数に対して不偏性を持っているわけでない. リスク関数の不偏推定量として,Fujikoshi & Satoh (1997) により初めて,多変量線形回帰モデルにおいて,modified Cp (MCp) 規準と名づけられた変数選択規準が提案された.以降,モデルや推定法を拡張した MCp規準が提案されている.本発表では,モデルや推定法を拡張するときにどのような難しさがあるのかを述べ,現状MCp規準がどこまで拡張できているかを紹介し,これからの拡張可能性について議論する.


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