2022年度広島確率論・力学系セミナー






11月のセミナー



2022年11月30日(水) 15:00~
場所:広島大学理学部B棟7階B707室
講演者:中田寿夫 氏(福岡教育大学)
題目1:搭乗券の紛失問題の独立性について
概要1:搭乗券の紛失問題」は比較的新しい確率パズルのようであるがGrimmett, Stirzaker(2021)によると 2000年以前から知られているとのことである。この問題についてHenze, Last (2019) により独立性についての議論がなされたが、本講演では、自然な形で問題を一般化したときに独立性がどのような場合に成立するのかについての報告を行う。
題目2:超重裾をもつランダムウォークの大偏差
概要2:非負の超重裾(super-heavy tail)に関する独立同分布確率変数の和(ランダムウォーク)についての大偏差を扱う。Hu, Nyrhinen(2004) は重裾(heavy tail)に関する大偏差を研究しているが、本講演では超重裾の場合にそれに対応する結果を報告する。得られた結果は対数パレート分布や超ペテルスブルグのゲームの分布について適用される。


1月のセミナー



2023年1月16日(月) 10:30~
場所:Microsoft Teamsによるオンライン形式
講演者:中田寿夫 氏(福岡教育大学)
題目:超重裾をもつランダムウォークの大偏差2
概要:非負の超重裾(super-heavy tail)に関する独立同分布確率変数の和(ランダムウォーク)についての大偏差を扱う。Hu, Nyrhinen(2004) は重裾(heavy tail)に関する大偏差を研究しているが、本講演では超重裾の場合にそれに対応する結果を報告する。得られた結果は対数パレート分布や超ペテルスブルグのゲームの分布について適用される。


2023年1月30日(月) 10:30~
場所:Microsoft Teamsによるオンライン形式
講演者:田中晴喜 氏(和歌山県立医科大学)
題目:グラフ構造をもつ反復関数系の漸近摂動とその応用
概要:有限グラフ又は可算無限グラフ構造をもつ反復関数系の摂動と力学的特性量(主に極限集合のHausdorff次元)の漸近挙動について例を中心に紹介する.具体例として,ショットキー型クライン群,複素連分数,区分的な線形拡大的写像の摂動を挙げる.また時間があれば,非共形反復関数系における次元の推定への応用とその例としてアフィン変換を取り上げる.


確率論セミナー






last modified on 2023.1.5
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