2013年度広島確率論・力学系セミナー






7月のセミナー



2013年7月9日(火)15:00〜
場所:広島大学理学部B棟B701室
講演者:今野 紀雄 氏 (横浜国大工)
題目:グラフ上の量子ウォークとゼータ関数
概要:グラフ上の重み付きゼータ関数を用いて,グロヴァー型量子ウォークを 定めるユニタリ遷移行列の特性多項式の表現が得られる. また,その遷移行列の正の台に対する特性多項式の表現も求められている. 本講演では,これらの表現や関連する結果を紹介するとともに, 強正則グラフの同型性に関する予想問題についても触れたい.

今野氏には「量子ウォーク入門」と題して集中講義をして頂きます。
講義室:
広島大学理学部B棟B707室
時間割:
7月8日月曜 16:20-17:50
7月9日火曜 10:30-12:00 と 13:00-14:00(談話会)
7月10日水曜 10:30-12:00
7月11日木曜 10:30-12:00
7月12日金曜 10:30-12:00
7月9日13:00-14:00については数学教室談話会となっています。
談話会場所・時間:
広島大学理学部B棟B707室
2013年7月9日(火)13:00ー14:00
談話会題目:
量子ウォークのユニヴァーサリティ
談話会概要:
量子ウォークは,ランダムウォークの量子版として 新世紀の幕開けとともに本格的に研究が始まった新しい研究分野である. このモデルは,出発点に留まり続けるだけでなく線形的にも広がるような, ランダムウォークとは異なる様々な挙動を示し, 量子コンピュータへの応用など色々な分野で着目されている. 本講演では,量子ウォークに関して概説するとともに, 我々が提案した量子ウォークのユニヴァーサリティについて紹介したい.

2013年7月23日(火)15:00〜
場所:広島大学理学部B棟B701室
講演者:濱名 裕治 氏 (熊本大理)
題目:ベッセル過程の到達時刻の分布について
概要:ベッセル過程の到達時刻の分布については以前から知られていたが, 不定に複雑な形を している.今回は,変形ベッセル関数の零点を用いて密度数をわかりやすい形で表示し, 漸近挙動を紹介する.


10月のセミナー



2013年10月22日(火)15:00〜
場所:広島大学理学部B棟B701室
講演者:須崎 清剛 氏 (大阪大理)
題目:An SDE approach to leafwise diffusions on foliated spaces and its applications
概要:今回は先行研究とは異なる、確率微分方程式を用いた方法でコンパクト葉層付 き空間上の各葉拡散過程を構成する。 本構成の応用として、得られた過程が初期値に関する確率連続性とフェラー性をもつ ことが示される。 さらにもう1つの応用として、各葉拡散過程に関するある種の中心極限定理を述べ、 その極限定理を一意エルゴード的な 力学系から構成される写像トーラス上の各葉Brown運動へと適用した例を述べる。


11月のセミナー



2013年11月26日(火)15:00〜
場所:広島大学理学部B棟B701室
講演者:中田 寿夫 氏 (福岡教育大学)
題目:期待値の発散するゲームの極限定理について
概要:倍がけゲームであるペテルスブルグのゲームは期待値の発散 するゲームの典型例であるが、ランダムウォークの再帰時間を基礎 とした"フェラーのゲーム"も同様な問題である。本講演では、これ らの問題に関する類似点に着目していくつかの極限定理を述べる。


3月のセミナー



確率論・力学系セミナーの時間帯で以下のような ミニワークショップが開催されます。
ミニワークショップ「単位円周上の直交多項式と確率論」
開催日:2014年3月11日(火)
会場:広島大学理学部B棟B701号室
13:00−14:30 笠原 雪夫氏 (北海道大学)Rigidity for matricial Hardy functions
15:00 −16:30 瀬川悦生氏 (東北大学)単位円周上の直交多項式と量子ウォークの関係
※ワークショップ後、懇親会を広島市で開催予定です。
連絡先:井上 昭彦

確率論セミナー






last modified on 2014.1.29
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