2004年度広島確率論・力学系セミナー
5月のセミナー
- 日時:2004年5月25日(火)15:00〜
- 場所:広島大学理学部B棟B701室
- 講演者:平山至大 氏 (広島大理)
- 題目:An equivalence between several invariant measures for hyperbolic dynamical system
6月のセミナー
- 日時:2004年6月29日(火)15:00〜
- 場所:広島大学理学部B棟B701室
- 講演者:鄭 容武 氏 (広島大工)
- 題目:ある単峰写像力学系の大偏差原理について
7月のセミナー
数学教室集中講義
- 日程:2004年7月6日ー9日
- 講師:高橋 智氏 (奈良女子大学人間文化)
- 題目:フラクタル
- 時間割と講義室:以下の通り
- 7月6日(火)16:50-18:20 E002
- 7月7日(水)13:10-14:40 E002
- 7月7日(水)16:50-18:20 E002
- 7月8日(木)16:50-18:20 E002
- 7月9日(金)10:50-12:20 E002
7月7日は2回講義があります。
場所は上記の通り広島大学理学部E002と確定しました。
6月2日付広島確率論・力学系セミナーMLで流したさい、ついうっかり
「場所は広島大学理学部 B707の予定です。」
という情報をつけてしまいました。申し訳ありません。
数学教室談話会
- 日 時:2004年7月6日(火) 13:30 - 14:30 (14:30- Tea)
- 場 所:広島大学理学部 B707
- 講演者:高橋智氏 (奈良女子大学大学院人間文化研究科)
- 演 題:魚の左利き右利きのダイナミクス
アブストラクト
アフリカのタンガニイカ湖に棲息するスケールイーター(鱗食魚)は,口の開く向きな
どに左右性の多型が存在する.右利きの割合は 0.5 を中心に約5年周期で振動してい
る.この現象を差分方程式でモデル化し,振動には餌となる魚の警戒による頻度依存
選択と,スケールイーターの成長期間による時間遅れとが重要であることを示した.
湖の北岸では1種のスケールイーターが優先するが,南岸では2種のスケールイーター
が同程度の密度で共存していて左右性多型の振動は2種で同期している.2種のスケー
ルイーターが共存している状況で,左右性多型の振動の影響を時間遅れのある微分方
程式を使ってモデル化し調べた.ほとんどのパラメータ領域で,振動により左右性多
型が安定に維持されること,また2種の成長期間の差が大きい場合には振動が2種の共
存を促進することなどがわかった.
10月のセミナー
セミナー実施場所は予定通り理学部B棟B701室です。
- 日時:2004年10月12日(火)15:00〜
- 場所:広島大学理学部B棟B701室
- 講演者:浅水屋 剛 氏 (名古屋大理)
- 題目:billiard系に於ける周期軌道の統計性
アブストラクト
量子力学は、古典力学では説明できない原子レベルのミクロな現象を記述する為に形
成されてきた。Bohrの対応原理によって古典力学は量子力学の"Planck定数を0にする
極限"として位置付けられている。このような対応関係の中でも、"カオスな古典系に
対応した量子系の振舞"という発想を"量子カオス"と呼ぶ。その際、古典力学と軌道
の概念が無い量子力学とを橋渡しするのが半古典論である。問題は量子系の振舞を半
古典論によって(古典系の情報から)どこまで理解できるか?という事に帰着される。
本講演では量子準位統計の振舞を、対応する古典系の周期軌道の統計性によって関係
付ける試みを紹介する。
- 日時:2004年10月19日(火)15:00〜
- 場所:広島大学理学部B棟B701室
- 講演者:竹居 正登 氏 (神戸大自然)
- 題目:フラクタル格子上のパーコレーションと極限定理
アブストラクト
平行移動不変性をもたない,フラクタル格子上でのパーコレーション
問題において,有限領域内での連結成分の個数に関する極限定理を
証明した.
11月のセミナー
セミナー実施場所は予定通り理学部B棟B701室です。
- 日時:2004年11月9日(火)15:00〜
- 場所:広島大学理学部B棟B701室
- 講演者:保阪賢資氏 (神戸大自然)
- 題目:Infrared Asymptotic Freedom of a Hierarchical Models with Small negative
$\phi^{4}$ case
1月のセミナー
出口英生氏のセミナーは時間をずらせて以下のように行いました。
- 日時:2005年1月11日(火)16:30〜
- 場所:広島大学理学部B棟B701室
- 講演者:出口英生氏 (筑波大数)
- 題目:不連続な非線形項を持つ放物型方程式(系)の弱解について
当日15時30分より約1時間、学長候補適任者の推薦投票があったことによる変更でした。
2月のセミナー
今回は修士論文発表会の予行練習をかねています。
講演順序は未定です。
- 日時:2005年2月8日(火)15:00〜
- 場所:広島大学理学部B棟B701室
- 上田 祐史: 変形テント写像とその離散化
- 田中 晴喜: 記号力学系の特異摂動と熱力学形式
- 野開 春樹: 一意エルゴード的区間入れ替え変換について
- 山本 健次: 確率微分方程式の最適停止問題への応用
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