The Cryptographic Mersenne Twister^*1

最新情報

• CryptMT3 のC++ ソースファイルを公開しました。 (2013/5/31)
• CryptMT ver. 3 は eSTREAM Portfolio に選ばれませんでした。その理由は脆弱性による ものではなく、CryptMT が変わっているために、eSTREAMでは安全性を判断 できないので、今回は外したが、今後の研究が必要というようなことです。 詳しくは、 The eSTREAM Portfolioを見て下さい。 (2008/4/24)
• CryptMT ver. 3 の理論的側面を中心とした発表を SAC2007で行いました。 (2007/8/17)
• CryptMT ver. 3 は eSTREAM Phase 3 候補に残っています。 (2007/4/1)

CryptMT について

CryptMTは2005年に、 松本眞（広島大学）、西村拓士（山形大学）、萩田真理子（お茶の水大学）、 斎藤睦夫（広島大学）らによって開発されたストリーム暗号です。 その後何度かバージョンアップされ、現在のバージョンはCryptMT ver. 3 となっています。

CryptMT は メルセンヌツイスタ のような線形フィードバックシフトレジスタ(LFSR) 擬似乱数生成器と、 乗算に基づいた非線形フィルターの結合によるストリーム暗号です。 ストリーム暗号としての周期と高次元均等分布性が理論的に保証されています。 また、ブーターという仕組みによって、 短い列も比較的高速に出力できるように工夫されています。

CryptMT ver. 3 は SFMTの変種をLFSRとして使用し、 乗算フィルターとブーターもSIMD演算を効率的に使用するように設計されています。 CryptMT ver. 3 の周期は2¹⁹⁹³⁷-1の倍数で、 8ビット出力の均等分布次元は1241次元になります。

論文・ソースファイル・発表資料

• eSTREAMのCryptMTのページ に論文とソースファイルがあります。 ソースファイルは、eSTREAMの規格に合うように書かれていて、 そのままでは、単独のアプリケーションとして使用出来ません。
• SAC2007での発表資料(sac2007-ohp.pdf)。 （なぜか、OSXのpreviewではepsの図の線がうまく表示されない）
• SAC2007の会議録
• 日本応用数理学会2007年会での発表資料（ jsiam2007-ohp.pdf）。ほぼ、sac2007-ohp.pdfを日本語に訳したもの。
• C++ ソースファイル（非商用フリー LICENSE.txtをご覧下さい）
  • CryptMT3 のC++クラスと、 それを使ったファイルを暗号化するアプリケーション
  • Linux 用ソースファイル: CryptMT3-1.0.tar.gz
  • Windows 用ソースファイル およびdllファイル: CryptMT3-1.0.zip

*1 この研究は日本学術振興会先端研究拠点事業の補助を受けて行われています。No. 18005: "数論幾何・モチーフ理論・ガロア理論の新展開と、その社会的実用"
この研究は日本学術振興会科学研究費の補助も受けています。No. 16204002, No. 18654021, No. 18740044, No. 19204002.