公開講座などの催物(2018年度)
地域連携活動
公開講座
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広島大学公開講座
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今年度の募集は終了致しました. たくさんのご応募ありがとうございました.
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今年度より,広島大学数学教室主催の公開講座はオープンキャンパスの一環として行うこととなりました.
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講師, タイトルと概要
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講師: 田丸 博士氏
タイトル: 「曲線の曲率と高速道路の話」
要旨:高速道路の「かたち」を題材として,曲線の曲率という微分幾何学の内容の一端を紹介します。とても大雑把に言うと,幾何学というのは図形を調べる分野で,その中の微分幾何学では,微分という手法を使って図形を調べます。高校数学でも,関数のグラフの形を調べるときに,微分して増減表を書いたりします。そして2階微分まで求めると,グラフの凹凸まで分かります。これは微分という手法を使って関数のグラフの形を調べているので,微分幾何の範疇に入ります。今回紹介する「曲率」は,曲線の凹凸(どちらに曲がっているか)だけではなく,どのくらい曲がっているかを表すものです。曲率をどのように定義するのか,また曲率が実際の高速道路とどのように関係しているのか,という話を紹介したいと思います。
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講師: 西森 拓氏
タイトル: 「生き物の群れの働きを数学として扱う」
要旨: 高校では生物学と数学は異なった科目として学びますが、近年、生命現象を数学やデータ科学と結びつける研究の流れが世界で活発になってきました。私たちの研究室ではアリのコロニー(巣をともにする集団)が特定のリーダー無しで複雑な協調行動---分業制や時間交代制-を行って生産性を上げていることに着目し、その仕組みを探るために、実験や数学モデル、計算機シミュレーションなどを組み合わせて研究を行っています。一例として、コロニー内の全てのアリにチップ(いわば、すごく小さいICOCAカード)を貼り付け、集団としての役割分担の移り変わりを長時間にわたって自動計測しています。本講義では、アリの様々な面白い行動や分業制について紹介した後、最実験データや数学モデルを使って従来世界で広く信じられてきた分業発生の仮説を検証し、数学やデータ科学が、生物や社会の仕組みの解明にとても役立つことを示していきます。
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日時:平成30年8月21日(火)22日(水)
いずれも13:20-15:00
50分の講義を2コマ行います.
21日(火)と22日(水)は同じ講義が行われます.どちらか一日をお選びください.
オープンキャンパスに参加する高校生も多数聴講いたします.
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場所:広島大学理学部E210講義室
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受講対象者:数学に関心のある方
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定員:一日40名(予定)
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受講希望の方は以下の申し込みフォームからお申し込みください.
(7月1日より受付を開始いたします):
受講希望者が多数の場合は先着順とさせていただきます.
出前授業
随時掲示致します.
研究室・施設公開等
今年度の予定が決まり次第掲示致します.
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