I は finite index set (simple root の index set) とし、 は symmetrizable GCM、 はそれに 付随して決まる Kac-Moody Lie algebra、 は simple roots, は coroots とし、 を満たすものとする。 P は weight lattice P* は dual weight latticeとする。 量子群 は ei, , で生成される -algebra とする。 ここで、次のような4種類の crystal (base) を取り扱う: (1) ( ), (2) (), (3) の crystal base , (4) 既約 highest weight module の crystal base .
(4) の
を具体的に記述することを目指す。
さて、任意の に対して次のような
crystal の embedding が唯一つ存在する:
index の 無限列
は
どの index の元も無限個含むものとして、
この無限列に従って上の embedding を iterate して、
次の crystal の strict embedding (Kashiwara embedding) を得る:
ここで次のような
piecewise linenar operator を定義する:
と linear form
(
) に対して
無限列
に対して
ここで を に付随した の polyhedral realization (多面体表示)と呼ぶ。 現在、任意の rank 2 の Kac-Moody algebra, , などに対して、 がわかっている。
実は、 の取り方によっては 上の方法が 適用できないものがあることが、わかっている。 そこで、少なくともsemi-simple の場合に、この問題を 回避することを 可能にするものが、braid-type isomorphism である。 これは、上の Bi と Bj () について という条件(つまり、rank 2 の finite type) のもとで、 という同型が存在していることを保証し、を自由にならべかえることを可能にする。これによって、 semi-simple の場合は の image が対応する Weyl 群の最長元の長さを rank にもつ finite -lattice の中で得られることもわかるのである (そのとき、 も最長元のある最短表示に対応している)。
また最近、多面体表示と Demazure module や extremal vector といったものとの関連も見出された。